なぜ今更カリオストロの城を見たのか?
私が、映画館でルパン三世 カリオストロの城を見に行くことになったことには、キッカケがある。
そのキッカケとは、「私が知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」( https://dain.cocolog-nifty.com/ )に、「『ルパン三世 カリオストロの城』を映画館の大画面・大音響で観てきたら100分が秒だった、」という投稿がなされた事だ。
この投稿を見て、なぁ〜んだ、そんなリバイバル上映が今やっていたのか〜、今週の土日にでも見に行こうかな〜などと考えていると…
ルパン三世 カリオストロの城が近くで見れる締切が、12/12だった!そして、かの投稿を見たのは12/12!こりゃいかん、今すぐ行かなければ!
映画の上映最終日が今日だと気付いた後は、直ぐに席を予約し、映画館に直行した。
映画をよく見るとは言っても、大体サブスクで見ているので、映画館で見るのは久しぶりであった。
私は万年金欠状態なので、チケット1500円分に加えてポップコーンやドリンクを頼むのは躊躇われた。
だが!せっかく映画館で名作映画のリバイバルを見に来たのだ!名の知れた映画であるから、ハズレ映画である可能性は極めて低い。
そして、初めてルパン三世の映画を見るという体験は、人生で1度しかできないし、この映画も上映がその日までだったので、2回目をそこで見ることはできない。(私が見た時刻は夜で、それがその日最後のカリオストロの城だった。)
ポップコーンとコーラを買って準備は完了した。
そして、110分間の映画を見た….
以下は予告編。映画を見た後に予告編を見たのは初めてかもしれない。
結論
結論から言えば、名作と言われるのも納得だった。私の好きな映画リストに入るレベルで。catch me if you can 並に好きだ。
これはcatch me if you can のトレーラー。サブスク契約してるサービスで見れる人は、見てくれ!
話を元に戻すと、ルパン三世のテーマを映画館で生で聴けたのが最高の体験だった。教会のオルガンbgmも綺麗で、スマホで見るのとは、音の厚みが違うのだと感じさせられた。
次に、最近のアニメとは色合いが、画風が違う。「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年制作の映画なので、当時の「セル画」という奴だ。私が好きな「ポケットの中の戦争」でもこの画風だった。
私は私をそれなりに映画を見ている方だと自認していたのに、なんと今まで一度もルパン三世シリーズを見てこなかった。カリオストロの城は、名作中の名作らしく、金曜ロードショーでも何度も放送されたらしい。一度も見たことはなかったが。
しかし、それも悪くなかったかもしれないと思っている。なぜなら、私のルパン三世との出会いが、映画館見れるカリオストロの城だったから。
初見だから先入観があった。ルパン三世ってルパンと、次元大介、五右衛門、峰不二子の4人で行動するのかと思ったら、ルパンと次元大介しか出てこない。
(実は冒頭の黄色い車の中に、五右衛門もいたらしいのだが、気づけなかった…さらに、最初の方に出てきた金髪で赤い服を着た女性が、峰不二子であるということも見抜けなかった。)
純白と赤いコンバーチブルの対比
クラリスの爆走シーン、車の種類や性能には門外漢だが、純白のウェディングドレスと、真っ赤な車が対比をなしていて、強く記憶に残る。
カーチェイスが見れるとは思わなかったから感心しつつポップコーンを食べた。
スパゲッティがデカ過ぎる!!!!

この画像は「Pasta Japan 現役シェフが教えるイタリア料理」というサイトの 「【 ルパン三世 カリオストロの城 】の、ミートボールスパゲッティ」から引用した。おいしそうだ。https://pastajapan.com/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD/
あの馬鹿でかいスパゲッティが、とても美味そうだった。テレビで見るのなら、このシーンを見ながら、ミートボールスパゲッティを食べることができる。映画に出ている食べ物を食べながら映画を見ることは、家で映画を見ることのメリットのひとつだ。
当然だろうが、映画館のサービスにスパゲッティは無かった。
ちなみに、ガールズバンドクライのオールナイト全話上映会では、牛丼が食べれたらしい。
怪盗道具
ルパンは、クラリスに会いに行くために、城に潜入する訳だけど、そこで色々な怪盗道具が出てきた。
水中から城に潜入するためのゴーグルやフィン、ワイヤーやミサイル?みたいに飛ばせる道具など。怪盗の小道具が、物語の魅力を上げている。
怪盗といえば、私の中では、ペルソナ5の主人公だが、彼もワイヤーを多用していた。怪盗はワイヤーを使って移動するらしい。2人とも狙った所にワイヤーの先を引っ掛けるのがとても上手い。
ペルソナ5の主人公は、手首ら辺からワイヤーを射出していたが、ルパンも手首がベルトにしまっていたと思う。たぶん。

この画像はペルソナ5R公式サイトhttps://p5r.jp/mt02/より引用。

この画像はペルソナ5R公式サイトhttps://p5r.jp/mt02/より引用。
多分ルパンの着てる服は特注で防弾の服だろう。銃弾への何の対策もなしに、銃弾の掃射向けられつつ走れるか?
ルパンと銭形は、追いかけっこする内に互いに高めあって、超人レベルの優秀さになってないか?
ルパン三世の身体能力が高すぎる。ルパンは、城の外壁にある数cmの出っ張りを掴んで、城を登っていた。これ、ボルダリングで世界獲れるだろ…
銭形警部が、思ってたよりルパン三世に執心していた。銭形警部はルパンが何処にいようが必ず来るみたいなので、ルパン三世が銭形警部の変装をすれば、警備の厳重な所を切り崩せる。
「バカヤロウ!そいつがルパンだ、俺に化けて潜り込んだんだ!」←これが強すぎる
ルパンがずっと逃げ続けている所為で、銭形警部とルパン三世には、戦友みたいな友情が生まれている。
カリオストロの城には、落とし穴などの絡繰り仕掛けが満載。カリオストロの城の地下には、1度落ちたら脱出できず餓死する空間があった。ルパンと銭形はここに落ちてしまうのだが、ここで、ルパンと銭形警部が、二人のとどめを刺しに来た刺客を返り討ちにする。
この時、2人は素潜りで刺客の内の1人が逃げたルートを追跡し、水中で、刺客の装備を奪っている。ルパンも銭形警部も泳いで逃げるときの肺活量がスゴすぎだ。この2人は、追いかけっこする内に互いに高めあって、超人レベルの優秀さになってないか?
あのセリフ
クライマックスシーンでの、例の一節。
「奴はとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」このシーンだけは知っていたから、来るぞ来るぞとずっと身構えて、キザな台詞を聞いたら脱力感で笑ってしまった。
今迄は文脈なしのネットミームの一種としてしか認識していなかったが、やっと映画の一部として知ることができた。
まとめ
この映画はテンポがとても良かった。倦むことなくポンポンと次の場面に切り替わっていって、退屈する暇が無かった。蛇足が無い映画だ。
この映画は110mしかないのに、あれだけの登場人物出てくるの凄い。
個人的にお気に入りなのは、テレビの中継をしている峰不二子と、峰不二子と一緒にいた謎に強い謎のカメラマンのシュールな撃退劇だ。カリオストロ伯爵の兵達が、テレビの中継を止めさせようとするが、不二子達は妨害をものともせずテレビ中継を続けた。峰不二子が強いのはまだ分かるが、一緒いたテレビカメラで撮っていた男性は誰???峰不二子が連れてきたのだろうか?それとも、ルパン三世がいる世界って、こういうツワモノがゴロゴロいるのか??
おまけ
最後に、ポケットの中の戦争の映像を置いておきます。
コメント